むし会議

むしのさえずり

2018年元旦からKis-My-Ft2にはまった話-2


あれから数日経った。
私は毎日ハロウィン音楽祭の女子マイ動画を見ていた。

何度見ても玉森さんは美しい。

SHE!HER!HER!」の冒頭で手でハートを作ってウインクする玉森さん、
「キ・ス・ウ・マ・イ」の間奏で投げキスする玉森さん、
しなやかで繊細で綺麗に踊る玉森さん、

何より、やっぱりあの『衝動、恋、恥、全部抱いて』の玉森さんがどうしようもなく美しい。


しかし同時に女としての劣等感を刺激されていた。


忘れてはいけないのだが玉森さんは男性である。
にも関わらず、女性の頂点を極めた姿で美しく歌い、踊っている。


―――私は女として終わっている

私はスタイルも良くなければ髪もパサパサ、お肌のケアもたいしてしない。
毎朝会社に遅刻寸前の時間に出社し、ひどいときは会社のトイレで化粧をする。


例のシーンの玉森さんは鋭く刺すような目つきをしている。


「あたし、美意識低いオンナって大嫌いなのよね」


そんな声が聞こえた。


玉森さんに嫌われたくない。
これから努力するから許してください。
まずはこのわがままボディをどうにかしますので、どうか見捨てないで下さい。

 

我慢できず間食してしまった時は
「だから痩せないんじゃん、まあ知らないけど」と吐き捨てられたいし、
1キロでも体重を落とせた時は
「やればできんじゃん」と褒められたい。

 

玉森さんになりたい。

こうして私は、玉森裕子さんに少しでも近づきたいという動機で
やっとダイエットを決意したのだった。

 

続く

 

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